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2025.4.12三青会

相続紛争の最前線を知る!弁護士実務セミナー参加で見えた、他士業連携の新たな可能性

 

相続案件は、我々税理士にとって重要な業務分野ですが、法廷闘争にまで発展した際のリアルな姿は、なかなか見えにくいものです。今回の弁護士による相続業務セミナーとパネルディスカッションは、まさにその核心に迫る、刺激的な機会でした。そこで語られたのは、法律論だけでは解決できない「人間関係のもみほぐし」としての相続紛争の実態と、専門家たちの知恵と奮闘です。このセミナーで得た知見は、税理士、司法書士、行政書士など、相続に関わる全ての士業にとって、業務の質を高め、クライアントへの貢献度を深めるための貴重な示唆に満ちています。ぜひ、その内容の一部を共有させてください。

セミナーでは、山元弁護士から、相続紛争の現場における様々な論点が解説されました。家庭裁判所の調停では、遺産額1千万~5千万以下の案件が多く、実に85%で弁護士が関与しているというデータは、紛争解決における弁護士の重要性を示しています。遺言がない場合の困難さ(これは税理士も痛感するところでしょう)、遺留分の権利、そして意外な「遺産分割自体に法的期限はない」という事実。基礎知識の確認はもちろん、ウェブ調停の普及や成年後見人が必要なケース、そして「調停に代わる審判」が多用される実態など、普段アクセスできない裁判所のリアルな運用を知ることができました。

 

  (M.K. feat. Gemini2.5Pro )